「ねぇ、あんたどっから来たの?」








空から男の人の声がふってきた気がした。


そんなわけないよね……




キョロキョロと当たりを見回すけれど、人影はみえない。






「上だって。」


また声が聞こえた。






上って言ったよね……。




言われた通りに上を見ると、木の枝に何かがいる。


葉の間から入る日射しのせいで思わず目を細めてみる。








あ……。





いた。枝の上に人が座っている……って



「そんなとこにいたら危ないよ!!早く降りてきて!!」



地面から2・5メートルはある枝の上にあたしから隠れるように座る人。

あんなとこでよく悠長に話しかけてきたもんだ。












その時、影がふっと動いた。










トンッ
































「降りたよ☆」