「行ってきます」 ご飯を食べ終わると、辰美以外はみんな学校へと向かう。 「それにしても真果が高校に入れるとはな」 叶夜が馬鹿にしたように言ってきた。 「うっさい」 手に持っていた鞄を、叶夜の後頭部目掛けて振り落とす。