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神さんからある程度の話を聞き、着いた先は、



「……凄く大きい」



文字通りの豪邸。



「では、美空様……いえ、藍様。
お気をつけて」


車から美空を降ろし、
丁寧に礼をした神さんは車を発進させ消えていく。
それと同時に、お爺ちゃんが美空の前に立って笑っていた。


……美空が話で聞いた買い取り手の人である。



「今日は、お爺ちゃん。
千秋ね凄く会いたかったよ」



美空は巧みに設定……
否、孫の千秋の設定を取り入れ会話を試みる。

すると、お爺ちゃんは優しい表情をして、美空に諭す。



「……美空さん、良いんだよ千秋の真似をせんでも」