あの後、何を話したかなんて覚えてない。 気付けば、二人は笑いながら話に花を咲かせていた。 あの時の女の怯えきった顔が頭から放れない。 両親を殺したヤクザ。 それと同族の俺。 これはどう足掻いたって変えられぬ事実。 クソッ!! 俺は初めて自分がヤクザであることを憎んだ。