数ヶ月後。
季節は寒い冬となった。



外へ出れば、吐息が真っ白くなり日も、あっという間に
暮れてしまう。



そして、ホストになった夜月は
数ヶ月の間にナンバー3まで
上り詰めていたのだった。



「夜月さんどうかしたんスか?」



開店前の店内を行ったり来たり
ウロウロしていると
まだ入ったばかりの新人ホストの聖夜(セイヤ)に声を掛けられた。



「お前、オーナー見掛けなかったか?部屋に居なくてさ」



「オーナーでしたら晴海さん連れてどこかに行きましたけど」



「どこに行ったか分かるか?」



「そこまでは…あっもしかしたらよくオーナーの行く店かもしれないです。FK地点」



「そうか。サンキュー」