☆☆☆☆☆



……絶対、夢だよ。



すっかり暗くなった夜道を
ひとり歩きながら、さっき
からもう何度そう繰り
返したかな。



――あたしがサブスカの
PVに出演?

しかも玲斗と恋人役で。



「そんなの、悪い冗談に
決まってる……」



ポソリとつぶやいてみる
けど、その声は情けない
くらいに力がなかった。



――そーだよね。



ホントに、話だけなら
冗談に違いないって
疑わないんだけど。



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