「それじゃ、G組はスイーツカフェに決定~!」


委員長の柏原くんが声高らかにそう言うと、周りから「イエーイ!!」という声が上がった。
黒板には《文化祭について》と、でかでかと書いてある。


「やったね、渚!スイーツだよ、スイーツ!!」


「舞、甘いもの好きだもんね。」


私は藤崎渚。
そして、前の席から後ろを振り向き、目を輝かせて喜んでいるのは
親友の吉峰舞。


嬉しそうに言う舞に私も笑顔で返す。


二学期に入ってしばらくたち、文化祭の季節がやって来た。
今のは文化祭で何をやるか決めていたところ。


喜ぶ舞を視界に入れつつ前を向くと、柏原くんがにっこり笑いながら口を開いた。