「………どうぞ。」

「お邪魔します。」




私が進君に頼んだのは、一緒に真の生きた記録をみてほしい、ということだった。

一人でみるのが、こわかったから。




真は、何を考えて、何を感じて、どう生きていたのか。





一人では、受け止める自信がなかった。
私の家に、真がきたことはなかったな、と思った。
当然か。私達は一日だけの付き合いだったのだから。





だけど、一日で真を、愛した。
私達はこころで繋がったのだから、一日でも充分だったのだけど。