ぽーんと 親友のヒロミが投げたわたしの学生鞄が きれいな弧を描いて 大きなトラックの荷台にスポンと消えた。 観音開きの扉が全開していたその荷台には たくさんの段ボール箱が積まれていて その隙間にストンと鞄は落ちた。 て言うか、投げ込まれたんだよね、つまり。