アオside





俺の隣ですやすや眠る女の子。




この子の名前は李桜。
昨日の夜に、繁華街の路地裏で出逢った。




雨が降ってるっていうのに
傘も差さずにしゃがみ込んでいた。




俺はそのまま通り過ぎるつもりだった。
女なんかに興味は無いし、これ以上関わりたくなかった。




だけど、何でかな。
俺は足を止めちゃったんだ。



真っ黒な髪に
真っ白な肌。




真っ黒な瞳はどこか冷めきっていて、何も映していなかった。




似てたんだ、あいつに。



顔の造りは全然違うんだけど、雰囲気とかがあいつにそっくりだった。