あれから2人で一緒に朝ご飯を作った。


メニューはフレンチトーストに、スクランブルエッグ、サラダ等等。


クロにはちゃんと、コンビニで買って来たんだと思われるキャットフードをあげた。


「美味しいね」



アオがそっと微笑むから
胸が締め付けられた。




「あたしね、アオ...」




「....ん?」




俯いて話す私。
アオとは向かい合わせで座っているから、顔を下に向けた。
何だかアオに視線を向け難い。



それは、アオが悪いんじゃなくて...
私きっと泣いてしまうと思ったから。



「私ね、朝ご飯はいっつも1人だった」




パパもママも居なくって
朝ご飯はいつも1人で食べてた。