男なんだ
男なんだ
男なんだ
何回もその言葉をリピートする
謙先生が…男?あの美人な先生が男?
「…………」
「サラ?」
衝撃的すぎる告白に私の頭はついて行かない
「だからな、謙は男だから付き合ってはないが…学生の時に彼女のふりをしてもらったから…そのことをアイツは言うんだ」
「……」
「信じられないだろ?」
先生の台詞に私は首をたてにふる
「まぁ、見た目だけは完璧に女だけど…中身は男なんだ。あんなに口悪くて偉そうなのどうみたったって男っ「おい!」」
その続きを言おうとした時、物凄くドスの聞いた声が私の目の前で響いた
「…あ」
け、謙先生っ?!
「出た…なんの用事だよ」
「なんの、用事だって?はっ!」
あはは!と大笑いをして謙先生が千尋先生を睨む
「なかなか来ないと思って来てみれば…なんだよこの光景は」
「…ぇ」
あっ、しまった!
自分が今だに千尋先生に馬乗りになっていた事に気づいて慌ててどくと千尋先生が頭を数回かきながらその場所にあぐらをかく
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