「さっきのは何?」


隣で頬杖をついている秀に問いかける。理解しているのか授業は流し気味だ。


「ん?変なのが寄り付かないように?」

「………」


シャーペンの芯を入れ直す。絶対こんなの執事のすることではないです。


「結愛ちゃん自覚しなよねー」


秀のその有無を言わせないは凶器であり十八番ですよね。


「ばかじゃないの…」


なんであんなにドキドキしたのかわからないくらいには動揺した。