「まなかだよね?秀を隣にしたのは」


教室に向かう階段で、職員室へと行くために違う廊下を歩いていった秀を確認してから問いただす。


「コワ、まぁね、それはね。何かと一緒がいいでしょ」

「いくない!」

「怖い顔しないの。お嬢様は笑顔が大事よ?」


にこやかに理事長娘スマイルを向けるまなか。


「はいスマイルー」って、その口引っ張ってあげようか。


くそぅ…悪魔だ…。


そんなこんなで1-Aの扉の前に着いた。

「行くよ、結愛」

「んー」


わたしたちがドアの前で意気込むのには理由がある。


――ガラッ