「おや、櫻田君はどうしました?」 暫くして教室に戻ってきた松神先生が、櫻田君がいないことに気付く。 「知らねー、屋上じゃね?」 隣の橘君が頬杖をつきながら、だるそうに答える。 「…困りましたね。誰か、呼び戻してきて下さい」 どうやら櫻田君は屋上にいるらしい。