「はい、トランプ持ってきたよ~。」




「わぁ~。ありがとう!じゃぁ皆、座って、座って!


ババ抜き大会開始だよ~!」






ニッコニコの笑顔でトランプを渡してきた要にニコッと笑って一枚一枚、トランプを配る。






「はぁ。何でババ抜きをこの歳にもなって、しないといけないんだ…。」





拓磨がブツブツ言いながらソファーに座る。






「この歳でやるから面白くてぃぃんじゃん!はい、これ拓磨の分ね。」





笑顔で拓磨の前にさっき配ったトランプを指さす。





すると暫くの間、拓磨は無言になり、


「はぁ。」


と小さくため息をついて目の前に配られたトランプを手に取り、同じ数字を見つけては机の真ん中に捨てていく。