風雅達が昌人と勝裕に会って次の日の木曜日。




今日も下駄箱の中には一枚の手紙。




いい加減諦めたらいいのに、と思いあたしはため息をつく。




もうあたしのスクバの中には数十通にもなる手紙がある。




そろそろ家に置いて来ないと鞄の中が手紙でいっぱいだ。




あたしは下駄箱から手紙をとると読まずにスクバに入れた。




またカミソリが入っていたらと思うと開けるなんて出来るわけない。




でもあの手紙以外で何かされてるわけでもないし、別にこのままでもいいかなとも思ってしまう。





「どうしようかな。」




一言呟いてあたしは教室へ向かった。