~風神・空良side~




「おい。まだ来ないのか!?」




「出てきたら言うから押さないでよ旭!!」




「二人とも五月蝿い。真城にきずかれるだろ!!」




旭と大の喧嘩に馨が入り止まった。




注意している馨の声の方が大きいが、とりあえず黙っておこう。




俺達は今、真城ちゃんが出て来るであろう玄関口の近くにある大きな木に隠れて真城ちゃんを待っていた。




理由は一つ、





真城ちゃんが会う、昌人と言う男の正体を突き止めるため。




もちろん、言い出したのは俺じゃなくて馨と大と力だ。




俺がこんな悪趣味なことするわけない。