寛人、寛人、寛人――――。



ダメだ。あたしったらまたあの夢を見てた。

そう、寛人があたしの目の前からいなくなる中一の頃の夢……。







――10年前


あたしの両親が4歳の頃に事故で亡くなり、優しい女の人に引き取られた。

その女の人はその女の人の家の隣の家はお金持ちの主人が住んでるお屋敷で女の人はそこで家政婦として働いていた。

そのお屋敷は智美さんと寛人の住んでるお屋敷だった。

あたしはよく智美さんと寛人と遊んでいた。

毎日が楽しかった。

これが二人との出会いかな。