信じらんない!

信じらんない!

信じらんない!

あんな変態、誰が男として意識してやるもんですか!


その日の夜。

今日の出来事を話した私に、
「ほー、おめでとう」

親太朗が言った。

「おめでたくないわよ!」

叫ぶように言った後、私は親太朗の頭をグーでたたいた。

「ッテー!

殴ることないやろ!」

「されたこっちの身にもなってみなさいよ!」

「知ったこっちゃないわ、んなもん」

「何ですってー!?」

ピンポーン

売り言葉に買い言葉を繰り広げている私たちを止めるように、チャイムが鳴った。