こんな辛い思いしてまで、


 どうしてあたし、ゆうちゃんが好きなんだろう?




 頭の中でリピートされ続ける、

 「好きなやつのこと思い出してたわ」

 という一言。




 「バカみたい・・・」


 そう、チャイムの鳴る下駄箱で呟いた。

 予鈴が鳴ってるのに、歩き出してくれない両足。


 そのとき、肩を誰かにたたかれた。




 「おはよ」



 あれ何故か機嫌の悪そうな・・・結城くん、ん?



 「ああああ!!!」