「何だかトシの部屋が賑やかだねぇ」


「あぁ。確か総司がいるはずだ」


「あの二人は仲がいいねぇ」


「トシはよくないと否定しているがな」


「トシも大変だねぇ。発句集を総司だけじゃなく雷焔君からも死守しなければいけなくなって」


「凄い奴らに懐かれるなぁ、トシは」


「それは近藤さんも同じだよ。…はい、これ。さっき音無君にもらったんだ」


「おぉ、美味そうだ。いただきます…んー、美味い!!」


「うん。これはいけるねぇ」


「雷焔君に音無君が来てくれて本当によかった!!」


「雷焔君は剣の腕がずば抜けて優れているし、音無君はとても気が利く気立てのよい子だ」


「あぁ!!総司が連れて来たんだ。総司に感謝だな」


「総司が、二人は女の子ですよって言った時は本当に驚いたけどねぇ」


「まったくだ。音無君は女物を着ていたから分かったが…奏君は分からなかった」


「総司達が雷焔君に女物の着物を贈ろうとしたら、いりませんってきっぱり断られたそうだよ」


「うーん、奏君の女物の着物姿かぁ。私も見てみたい気がするなぁ」


「近藤さんが言ったら聞いてくれるかもしれないね」