俺は俺様。
昔不良に絡まれた時も、ずっと"低能な奴め"と見下していて。
そして
「お前何様のつもりだよ」
と聞かれたときには
「つもりってゆうか、俺は俺様だけど、なんか文句あんのか?」
と答えていた。
実際俺は、もうまじで人間国宝にしてもらっちゃってもいいくらいデキた人間。
容姿端麗。
頭脳明晰。
運動神経抜群。
この3つは学生の時、つねに俺につきまとっていた言葉だ。
社会人になってからは、親父のコネでけっこうな地位をキープ。
部下からも憧れの存在になっちゃったりしてね。
風間財閥っつーと、誰もが知ってる大手企業。
そのトップが親父。
つまり俺は大手企業の御曹司様だ。
でも継ぐことはないだろう。
だって俺、末っ子だもーん。
あと兄ちゃんが3人いるからどうやっても俺には回ってこないわけ。
ラッキーでしょ。
だって面倒なことに巻き込まれないってことだもん。
許嫁とか、政略結婚とか、俺には絶対ない……と思う。
まさに、神様に愛された男だね。