このところ、この間の男の人からもらった紙を、ずっと見つめてる。



この紙を見ると、頭の中であの恐怖が蘇るのだが、やっぱりずっと見てる。



何でだかわからない。



一言で言えば、本能・・・。



あの後、笑たちは遠慮がちにあの男の人――響の事を聞いてきた。



笑たちはきっと勘違いしてる。あの人があたしを襲った人だと。



だからサラッと教えた。



笑たちは微妙な顔。



「メール・・・してみたら?」

「悪い人ではない思うけど・・・。でも、未来は嫌・・・なんだよね?」

「・・・」


正直のところ、よくわからない。



いい人なのはわかる。



助けてくれたし、優しく接しようとしてくれた。



ただ、あたしが拒否するから・・・。



それに、ホストをやっているというところがネックだ。



ホストにいいイメージなんてない・・・。



あたしのこの先、どうなるんだろう――。