「んで?どうしたの?」

牛乳を飲み干した優奈が聞いた。

いざ相談となると、かなり話づらい…。

 「あのさー…まぁ、ある人に引退まであと1年しかないんだって言われたの。」

 「うん。」

 「その人がね、自分のせいで試合に負けたって言ってて…あたしはそれを励ましてたつもりだったのに、逆に傷つけて…。」

 「はいはい…。」

コーンスープをスプーンですくいながら優奈は相槌をうっている。

 「それで、自分も焦ってるの。でも、その人を傷つけたのがもっと大きくて…。」

 「え?」

 「えってなに?」

 「…もう終わり?」

 「…うん。」

優奈は眉をひそめた。

 「愛華ってなんか変だよね!!大したことじゃないじゃん!なんもなかったように話しかけてみなよ!」

 「大したことないのかな…?」