★流伊side★


走ってなんとか星翔学園まで2分で着いた



これで遅刻はまぬがれたな・・・



俺は、校舎までの長い道のりを歩く。



桜の花びらが舞っている・・・



そんな中、俺はクラス表を見ずに



教室へと向かう。



俺は、自分のクラスは見なくても分かっていた。



「あった・・・1-A」



そう、俺入試トップだから



完璧Aクラスなわけだ。



うちの学校は、頭いい人から男女別順で



クラスが決まる。



俺は教室に入った。



「はっ?」



教室には、1人しか生徒がいなかった。



ありえないだろ?だって今登校5分前だぞ?



もしかして、ほかの奴ら



もう体育館に行ってたりすんの?



やべえじゃん!



俺、挨拶すんのに



俺は、急いで教室をでようとした



でも、よく考えてみると・・・



俺は後ろを振り返った



「あいつ、起こしたほうがいいかな?」



そう、すやすやとさっきっから悠長に寝ていらっしゃる



あの女の子



俺は近づいて肩をたたいた。



「おーいっ!入学式遅れるぞ」



まったく起きない



「ねえ!起きなきゃやべーよっ!」



大きな声で言っても



「う~ん・・・」



こんなかんじの反応しかしなくて



あきらかに熟睡中だ。



ってか、めっちゃ長い黒髪だな・・・



・・・っておい!待てよ?



もしかしてこの女・・・



俺に今朝ぶつかってきた



仁さんの妹の



失礼女?



俺は、座席表の名前を確認してみた



間違いない。



小都美 沙良・・・



確かにそう書いてあった。