ケータイ小説 野いちご

俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。

桜、一枚目『綺麗な顔』


≪―涼side―≫



「黄金の桜に会ったのかっ!?」



羨ましい!!と、叫ぶこの赤髪のイケメンは桜崎遥(さくらざきはるか)だ。


うるせっ……。


突然叫んだ遥に鼓膜が破れるかと思って耳を人差し指でふさいだ。
俺が昨日の出来事を話して「黄金の桜って知ってるか?」と聞いたらこれだから、こいつはまったく。



「あれは生きる伝説……って言われてる。全国の女の不良ん中で一番強いって聞いたな」


「生きる伝説?」


「髪が金髪で名前が桜なんとかって言うから黄金の桜って通り名がついたとか」



……マジかよ。


遥が煙草に火を点けた。
そして俺は煙草の灰を適当に地面へ落とす。


ここ、学校の屋上は俺達の縄張り。


ここを横取りしようなんて勇気あるやつなんて今んとこ、いない。




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