ケータイ小説 野いちご

俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。

桜、六枚目『試される友情』


≪―泉side―≫


冬服から夏服に変わった頃――。


あぁ……

夏ってダメだね。


あたしの特徴の一つであるフードが封印されてしまう。


つか、暑い……


ギギッと屋上の扉を開けた瞬間。



「ブフッ……!?」



ひんやりとした水が顔にかかった。


あわてて顔の水を拭うと、視界がクリアになった。



「お前等ッ……」



目の前にはお腹を抱えて笑う赤髪の遥にドSな悪魔、雅がニヤリとした顔で〝水鉄砲〟を持っていた。


あたしは
その水鉄砲に撃たれたってわけね……?



「ひゃっほー!普段のお返しだバーカ泉!」



なら雅にしろよ!



「いやぁ、たまには泉もいじめてあげないとね♪」



そんなことしなくていーわ!

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