GW


幸大達はプールに来ていた。


「お待たせ。」

女性陣が現れる。


「あ…。」

幸大は言葉を失う。


「どうかしら?」

学園長が幸大を覗き込む。

「皆、最高です!」

「僕は本当にバレないか心配です。」

石動が言う。

「まぁ、どっからどう見ても女にしか見えない。」

「岡田先生はやっぱり、胸は大きい方が…」

狭山が訊く。

「当然よね、幸大君?」


学園長が言う。

「そうなんですか、お兄さん!」

奈都がショックを受けながら言う。


「奈都のはそれはそれで需要があるのよ。」

亜紀が慰める。

「お姉ちゃんに言われても説得力がないんだけど…」

さらに落ち込む。

「まったく、男はイヤらしいですわ。」

神宮寺が言う。


「石動君〜!」

奈都が神宮寺の胸を見て石動に泣き付く。


「まぁ、見事に大中小が揃ってるな。」

幸大が言う。


「で、どのサイズが好み?」

学園長が訊く。

「えっと、」

周囲の空気が張り詰める。

「身の危険が…」

「答えなくても危険が迫るわよ?」

学園長の目がわらってない。


「胸はサイズじゃないと思います。」


「じゃあ、形?つや?張り?

取り敢えず、誰のが良い?」


学園長が詰め寄る。


「…。

三十六計逃げるに如かず!」


ドボンッ、


プールに逃げ込んだ。

「あらあら、逃げられちゃったわ。」