【瑠香side】
「瑠香!誕生日おめでとう!」
「おめでとー!」
皆が手に持った何かについている紐を引っ張った。
それと同時に銃声を小さくしたみたいな音が響く。
「…これは…?」
「え、これ?これはクラッカー!お祝いを盛り上げるための一品!
それより座って座ってー!瑠香が真ん中だよ!」
星来に押し流されるままに座席へと座る。
…むしろ、座らせられたと言うべきであろう。
「…一体何だ?それに…誕生日…?」
「うん!瑠香、自分の誕生日忘れちゃったって言ってたでしょ?
だから、瑠香があたしに名前を教えてくれた日を誕生日にしちゃえばいいって思って。だから今日。
…驚いた?」
私の顔を覗き込みながら、少し自慢げな表情でそう言う星来。
こういう屈託のなさみたいなものは私にはないため、余計に眩しく見える。
「かなり…無茶な誕生日設定だな。」
「あ、やっぱり?あ、あたしもそう思ったんだけどね。でも他に思いつかなくて…。」
「無理に祝ってもらわなくても…。」
「それは嫌なの!」
「…は?」
「瑠香だけお祝いできないのが嫌で…だから今日!ね?」
にっこりと笑顔を向けられてしまってはもう歯が立たない。
…こういう時の彼女は強い。
「瑠香!誕生日おめでとう!」
「おめでとー!」
皆が手に持った何かについている紐を引っ張った。
それと同時に銃声を小さくしたみたいな音が響く。
「…これは…?」
「え、これ?これはクラッカー!お祝いを盛り上げるための一品!
それより座って座ってー!瑠香が真ん中だよ!」
星来に押し流されるままに座席へと座る。
…むしろ、座らせられたと言うべきであろう。
「…一体何だ?それに…誕生日…?」
「うん!瑠香、自分の誕生日忘れちゃったって言ってたでしょ?
だから、瑠香があたしに名前を教えてくれた日を誕生日にしちゃえばいいって思って。だから今日。
…驚いた?」
私の顔を覗き込みながら、少し自慢げな表情でそう言う星来。
こういう屈託のなさみたいなものは私にはないため、余計に眩しく見える。
「かなり…無茶な誕生日設定だな。」
「あ、やっぱり?あ、あたしもそう思ったんだけどね。でも他に思いつかなくて…。」
「無理に祝ってもらわなくても…。」
「それは嫌なの!」
「…は?」
「瑠香だけお祝いできないのが嫌で…だから今日!ね?」
にっこりと笑顔を向けられてしまってはもう歯が立たない。
…こういう時の彼女は強い。