* * *



「あ…蒼刃…。
蒼刃も星見に来たの?」

「あー…別に。気分転換。」

「そっか…。
あ、隣に座ってもいい?」

「…好きにしろ。」



あたしはゆっくりと蒼刃の隣に腰を下ろした。
あたしたちはアクアマリンの王宮内で一番高い塔の屋根に座ってる。



「落ちんなよ。俺は助けてやれねぇぞ。」

「わっ…分かってるもん。ってか落ちないし。」

「お前は足滑らすだろ…。キャッチし損ねたことあるし。」

「あれは…たまたまだもん!!
でも…懐かしいね。あの日も星が見えてたよね。」

「そうだな…。」

「あの日蒼刃に重いって言われたの、ちょっと気にしてたんだからね。」

「気にすんなよ、冗談なんだから。お前が重かったら抱えたりすることなんて出来ねぇっつの。」

「だって蒼刃、真顔で言うんだもん。
…くしゅっ…。」

「ほら、着ろよ。」

「へ…?」