【白斗side】



「白斗さんっ…。」

「由里加(ユリカ)…。ただいま。」

「おかえりなさい…。」




優しく微笑んでオレを迎え入れる彼女。
オレは…何度、この笑顔に許されたのだろう。




「もう少し…アクアマリンで仕事があるって…。」

「そうだったんだけど…今日だけ休みを貰って来た。」

「え…?」

「今日は燈龍の命日だからね…。
それと…。」

「…?」

「由里加にも会いたかった。すごくね。」




素直にそう思ったからそう口にしただけなのに、顔をほんのりと赤く染める彼女。
オレはそんな彼女の手を引いた。




「白斗…さん…?」

「一緒に来てほしい。」