それからどれくらいの時間が経ったかは分からない・・。



気が付いたときには、既に雨が止んでいた。




スッと明から体を離して、目を見つめた。


「・・夜歌?」



『わかった』



「え?」



『君のために生きて、君のために死ぬ』



「それって・・・」



『僕の命を君に預けるよ』


そう言って、ゆっくりと明に向かって微笑んだ。



「うん・・うん!うん!!」


ガバッと再び、今度は勢いよく抱きついた明を何とか支えた。



「絶対に、死なせたりしないから!」


そう勢いよく宣言した明に、僕は少し笑みながら


『頑張れば・・?』


人事のように返しておいた。