――警護第四係オフィス。




「あーーっ!んだよあのお嬢様!マジ生意気!」




健太はバンバンと机を叩いた。




「そんなにヤバイの?総理令嬢」




朱里は驚いたような顔をしながら健太に問い掛ける。




「そうだよ!ガキのくせにめっちゃ生意気!!マジイラつく!」




「そうなの…あたし達も明日からは彼女に付くけど…疲れそうね」



朱里は溜め息を吐いた。




「で、でもさ!なんか寂しそうにしてたよ…?総理ともしばらく会ってないみたいだし……」




「まぁ〜…総理令嬢だからなぁ。可哀想だけど、しょうがないよな」




北野さんは難しそうな顔をした。



「そうなんですかね…」




あたしはしょぼんとした。




「――失礼します、緒方係長はいらっしゃいますでしょうか?」




あたし達は声がしたほうを見た。



「じゅ、潤!?」




そこにいたのは、あたしの愛する婚約者・潤だった。




しかもなんかスーツ着てるし…




カッコイイ!