「この黒ヒョウどうする?」


「焼くでも、
煮るでも、
勝手にしろ!!」


木に縛られたディアブロが
わめく



「…でもまさか
フィーナ王女が
キツネだけじゃなく
近くに住む妖精まで
つれてくるとはね…」



「全然キツネだけじゃ数でも
力でも負けると思ったから…」



「そうだ!
妖精さん、たのんでもいい?」



「麻優、何でも言って!」




「あの黒ヒョウ達全部
記憶を消して、
人間界の動物園に送ってくれる??」




「分かった。まかせて!」



キラ  キラ***




黒ヒョウが消えていく…


「おい!
何する気だ!!
…やめろっ…」



「ばいばーい…」




消えた…


すべて…終わった…





「なあ、麻優
“動物園”ってなんだ?」


「う~ん。
知らなくてもいいと思うよ」




そのあと村へ戻ると、
多くのキツネが待っていた…

そして、
アスリは王子から王様になった。


「ありがとう。麻優」


「私は、何も…」


「いや、麻優がいなかったら
キツネ族は終わってたよ。

俺も今頃死んでた。」



『ありがとう!!!』



みんなっ…


「…おまえ
何かキラキラしてるぞ…」


「えっ?
うわっ何これ!?」



キラキラ***


消えちゃう…?



「アスリ!
私まだここにいたい…」


「麻優!?」


……スゥゥゥゥ――――――