【次の日】



「ほら、早く行くぞ」


「っちょっと!!
待ってよ、アスリ」



――――――――私は
もうすぐいいことをする。

捕われてる王女様を助けるんだ





「なあ、麻優ほんとにいいのか?」


「何が?」



「…おとりになることだよ」

「いいの。
もう決めたことだしね」



「でも、失敗したら…」


「きっと大丈夫だよ!!
私はアスリを信じてるから」



「麻優…ありがとう」




「うん」