後ろをふり向いても誰もいない


なんか、いやな予感が…


ガサッ


その時、
目の前にあらわれた
3頭の黒ヒョウ。


私をじっと見てる。



「そのネックレスは
王女のあかし…
やはり間違いではなかった。」


黒ヒョウも喋るんだ…
ってそんなこと言ってる
場合じゃない!



「王女って誰のこと?
私は美味しくないから
食べない方がいいよ…」



「何をしている!
早く捕らえよ。」

一番大きな黒ひょうが
命令する。



え?
私捕まっちゃうの!?


…アスリ

そうだ


「…アスリっ!!
助けてアスリっ!!」



しーん…

私の声はむなしく
森に響き渡るだけ


届くはずないよ、
アスリは今高級なネズミ
食べてるんだし



黒ヒョウは私に迫ってくる


「おとなしく捕まれ。」



もうダメ…

私は目をつぶった