パチンッ


部屋中に音が響き渡る。


「…なにすんの?」


ご機嫌だった彪也さんは頬を平手打ちされたことにより、不機嫌に。


「………いい加減にしなさい、彪也」


珍しく彼女が喋った。


「なにすんだよ!スナイパー…。いや、リン!」


その瞬間、スナイパーさんのオーラが変わった。


なんていうか…怒ってる。


「名前で呼ばないで。あなたに呼ばれるだけで、吐き気がする」


あれ?スナイパーさんと前喋ったとき、こんなにペラペラ話さなかったのに…なんでだろ?


「怖いな~。まだあの事怒ってんの?」


あの事?なんのことだろう。


「別に。ただ、認めたくないだけ」


「そうだよね~。ランちゃんが…」


「やめて!!」


スナイパーさんが叫んだことにより、部屋中に声が響く。