日曜日のある朝・・・

ピンポーン

「はい・・・」

玄関に佇む、貴方の声は
聞こえない。

ドアが閉まる気配も無い。

「ゲン・・・」

弦の背に腕を回すのは
女の人?

「セキさん、もう一度
 貴方に会いたくて」

何・・・誰?

貴方は、その女性を
抱き寄せる事も
振り払う事もなく

ただ、そこに立つ。

「どうして会いに来て
 くれないの?」

俺の弱さが招いた過ち

愛の無い女を抱いた。