ついに来ちゃった。

この日が……。

太っ腹町での披露宴。

今までの中でチョー緊張する。

「行くぞ」

課長が差し出す腕に手を通し、披露宴会場への扉の前に立つ。


でも、曲が鳴り会場に入った瞬間、懐かしい顔にほっとする。


会場は小さくて200人くらいしか入れないから、下の4階はモニターで映像が流れているはず。

総勢1000人の村人が見ていると思うと……

すごく、緊張するよ~ん。

ひな壇に着くと、ひな壇は折鶴で囲まれていた。

わぁ~!懐かしい!!

家にあった折鶴もある。


そして、新婦の弟のくせに、こういうイベントごとが大好きな田吾作が司会をする。

しかも、すでに、出来上がってるし……。

「まぁ、適当にやるべ~!!かんばーーい」

て、適当って……。

田吾作の乾杯の音頭にみんなが「んだ、んだ~!」と杯を挙げる。