だけど、後悔。

ジェットコースターはちょっと無理があったかも。

具合が悪くなって、近くのベンチに腰掛けて、課長が買ってきてくれた缶コーヒーを飲む。

課長はノーダメージ。

普段と変わらない課長の様子に恐る恐る尋ねてみる。

「課長、楽しいですか?」

「お前は?」

「楽しいです!」

「そうか」

課長が自分の分のコーヒーの蓋を開ける。

でも、なんか不安。

このプランって、大人な課長には無理だった?

失望されちゃった?

もしかしたら、もっとおしゃれなカフェとか、大人なデートスポットに行くべきだった?

缶コーヒーを両手で握り締め、問うともなく呟いてしまう。

「課長……本当に楽しいですか?」

課長は、缶コーヒーを飲みながらチラリと私を見ると、優しい目になる。

「楽しそうにしているお前を見ているのが楽しい」

「課長……」

「遊園地でデートと言うのは初めてだが、お前がこんなに喜ぶなら遊園地も悪くない」

今日初めて見た課長の笑顔に心がじんわり温かくなる。