ケータイ小説 野いちご

放課後図書室

04


「ねー、ねー。
楠原さん。
名前、果歩だよね。
下の名前で呼んでもいい?」


バン、バン、とバレーボールの音が体育館に響く。


体育の時間。


6人ずつ代わり番こで試合なので体育館の隅で見学していると、深沢さんが横にぴょんとくっついてきた。


「あー、うん。
いいよ」


「果歩?
果歩っち?
カホカホ?」


ニコニコしながらいろんな呼び方を羅列する深沢さん。


「好きなように呼んでいいよ」


「じゃあ、シンプルに果歩りん!」


りん、て。


どこがシンプル?


「はは。
分かった」


苦笑いで了承する。

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