ケータイ小説 野いちご

放課後図書室

03


「楠原さんさー、彼氏とかいるの?」


休み時間に、牧野さんと深沢さんが私の机のところに来た。


お昼を一緒に食べ出してから、ちょくちょく絡んでくる2人。


「い、ない、けど……」


そうなんだー、ってさほど驚いていない顔で2人は頷いた。


「じゃーさ、今までに何人付き合ったことあるの?」


なんか、嫌だ。


そんなの、そこまで親しくなっていない人になんで答えなきゃいけないの?


「えー……。
いないよ。
1人も」


「ええっ!
もしかして、彼氏いない歴17年とか?」


「マジで?」


ちょっとは気を遣ったのか少し小声。


そういう質問自体気を遣ってないけれど。

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