月曜日。


私は教室に入るのが少し怖かった。


恵美ちゃんと玲奈ちゃんにどう言って謝ろうと、土日に一生懸命考えたけれど、あまりいい案は出なかった。




ふぅ……。


周りに気付かれないように深呼吸する。


よし。


ただ素直に、思ったことを言おう。


手をかけ、スライド式の扉をぐっと開けようとした。


「あ、果歩りん。
おはよー」


少し扉を開けたのと同時に、私は後ろから背中をポンとはたかれた。


え?


「おはよ」


もう1つの声も。


振り返ると、ちょうど恵美ちゃんと玲奈ちゃんが並んで私の背後に立っていた。