ケータイ小説 野いちご

放課後図書室

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「果歩ちゃん果歩ちゃん!
やったね!
告白オッケーだって!」



中学生の頃。


『告白』が、ブームになっていた。


『つきあう』ということが、イベントになっていた。


形にこだわって、枠にこだわって、憧れのまま、ただ、もう、勢いのままに。


気持ちすら置いてけぼりにして。



勝手に私の好きな人に私の気持ちを告白してくれた京子ちゃん。


その満足げで誇らしげな顔。


つきあうなんて何をすればいいのか分からない。


第一、私は未だその彼と喋ったこともない。


でも、私は言うしかなかった。


「やったー。
ありがとう、京子ちゃん」

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