「……?」



掠れた小さな泣き声で、

ふと目が覚めた。



俺の胸に蹲って眠る、陽菜ちゃん。

彼女の頬には涙が伝っていた。


でも起きている様子はなく…




怖い夢でも……見てるのかな?




優しく髪を撫でる。


猫っ毛で柔らかくて……

良い匂いがする。



「はぁ…」



俺、何やってるんだろう。