乱れたシーツ。



満たされた心。

満たされた身体。



肌から直に伝わるシーツの滑らかさ。


楓の胸に顔をうずめて、幸せの余韻に浸る。



目をつぶると思い出す……

脳裏に新鮮に焼きついたコト。



少し掠れた声で


『陽菜…』


そう囁いてくれた。




あたしも何度も名前を呼ぶ。



「……っ」



顔が赤くなるのを感じる。



恥ずかしい……

冷静に考えると、なんてことしたんだろ。



「陽菜ちゃん…?」



やらしいことを考えるあたしのことなんか知らずに、楓はあたしの名を呼んだ。

愛おしそうに見つめてくれてるような目。



「な…何?」