「姫ちゃん!早くしろよ!!今何時だと思ってんだよ!」

『ご、ごめん颯太さん!ちょっと待ってて!!これ着たら終わるから!!』



ただ今の時刻8時45分…HRまで残りわずか15分。



目覚まし時計の設定を間違えたアタシは見事に寝過ごした。



いや、うん、アレだよ。


アタシっておちょっこちょいってやつだ多分。



「早くこれ着て!」

『う、うん!!』


颯太さんから渡されたのは紺色のブレザー。





は、早く着なきゃ!!




と、次の瞬間。



…―ガン!!



制服のブレザーに袖を通そうと腕を上げた瞬間後ろにいた颯太さんの鼻腕がにクリーンヒット…。



『ご、ごめん!!!』

「…〜!!!」



颯太さんは鼻を押さえながら声にならない苦痛に耐えてる。



目が涙目だ。



声は出ないものの一応手を前にだし大丈夫のポーズをとってる。



相当痛かったんだね…。



ごめんよ颯太さん…。





こりゃもう完璧遅刻だな!!