三ヶ月が過ぎ…
期末試験が終わって
後は冬休みを待つだけとなった十二月の半ば
藍は昼休みにマリアやユキと弁当を広げていた。
窓際のユキの席は明るくて気持ちがいい。
机こそくっつけたりはしないが、ユキの前と隣の席を陣取って、皆で弁当を食べるのが彼女達の日課になっている。
窓の外にはいつもの曇天の冬空が、今日はよく晴れて青く冴えていた。
「聞いて、ウチな、悟と三ヶ月になるねん」
マリアが嬉しそうに言った。
「えー、もうそんななる?」
玉子焼きを頬張りながら藍が目を丸くする。
「わはは、悟、大健闘やん」
ユキが笑い出した。