■5■ 制服、よーし。 メイク、よーし。 髪型、よーし。 ネックレス……よーし。 「おはよーっ!」 ガラガラッ、とあたしは元気よく教室のドアを開けた。 パーティーから一夜明け、月曜日。 きっと昨日の一件で女王様はご立腹だろうから、覚悟をきめて来たんだけど。 「あれ?」 教室にモカの姿はなく、あたしは肩すかしを食らった。 モカ、遅刻かな。 まりえもいない。